ミニ四駆初心者ガイド2019年版その3・改造編

ついに、改造編にたどり着きました。まさか、こんなに長いテキストを書くことになるとは私も予想していませんでした。

さて、そんなわけで、ここでは初心者向けの改造を紹介していきたいと思います。

なお、今回は公式のルールに則ったものだけ紹介します。ミニ四駆ではタミヤ製のミニ四駆・ラジ四駆・ダンガンレーサー用の部品しか改造に用いることができません。ルールの詳細は下記のタミヤ公式サイトをご覧ください。

ミニ四駆公認競技会規則 〔2019年特別ルール〕

モーター

ミニ四駆の速さを決めるもっとも重要なパーツです。ミニ四駆はモーターの性能以上のスピードは出すことができません。

両軸モーターと片軸モーターがあり、それぞれノーマルモーター、チューン系モーター、ダッシュ系モーターとおおよそ3系統に分けられています。下記表に詳しく性能が書かれています。

なお、片軸モーターのウルトラダッシュモーターとプラズマダッシュモーターは公式大会に出ることができません。他にも、モーターの種類を制限したレースなどがあります。

ミニ四駆・モーターカタログ

個人的おすすめのモーター選び

まず、最初に購入するのはダッシュ系ならハイパーダッシュ3モーター(片軸)かハイパーダッシュモーターPRO(両軸)をおすすめします。コースに比べて速すぎてしまう場合はチューン系からトルクチューン2モーターかトルクチューン2モーターPROを選びましょう。

個人的には最初からダッシュ系を選んでセッティングで完走させる方向が好きですが、この辺は人それぞれ考え方が分かれるとは思います。

車幅を広げる

ミニ四駆は車体側面につけたローラーをカーブに押し付けることでカーブに沿って曲がります。車幅を広げることでコースの内側をミニ四駆が走ることになり、走る距離が短くなるのでタイムが短くなります。

また、コースのなかで左右に車両が暴れる幅も狭くなるので、カーブで飛び出しにくくなったり、直線でのスピードのロスも少なくなります。

車幅はFRPやカーボンのプレートをバンパー(ローラーの取り付け部分)につけて、ローラーの取り付け位置を外側にすることで広げます。なお、公式ルールでは車幅は105mmにおさまるようにしなければなりません。

ジャンプに備える

最近のミニ四駆のコースにはジャンプ台が設置されることが多いです。ジャンプで前転してしまったり、ジャンプの着地後のカーブで姿勢が整わず飛び出したりしてしまうので、それを解消するためにいろんな改造を施すことがあります。

ブレーキ

車体の主に後ろの下側の低い位置に、上り坂でだけ路面にこすれるようスポンジを取り付けてブレーキのかわりにします。これにより、ジャンプの飛距離が短くなるよう調整します。

ブレーキの強さは取り付け位置やブレーキの厚さ(高さ)で調整しますが、強く効かせすぎるとタイムが落ちたり、最悪、上り坂の途中で止まってしまったりします。また、公式ルールでは車高は1mm以上なければいけません。

個人的には地面から2mm程度の高さが無難だと思っています。

マスダンパー

車体に半固定のおもりを取り付けることで、ジャンプの着地で弾むことを抑える仕組みです。

金色の真鍮の部品がマスダンパー、おもりはネジに固定されてないので上下に自由に動きます

写真のように車体の左右にメインのおもりを取り付け、後ろに小さなサブの重りをつけるのがよくある形ですが、実際に車両を落として(もちろん壊れないように)着地させてみて、実際に調整しましょう。

ファーストトライパーツセット

上で書いた車幅を広げてジャンプにそなえるにあたって、下のリンクのファーストトライパーツセットというものが、基本的な部品が揃っていて入手しやすいのでおすすめです。

スターターキットを買わずに単体キットを購入する場合、

  • 本体キット
  • 本体キットに対応したファーストトライパーツセット
  • チューン系またはダッシュ系モーター

の3点セットの購入から始めるのがおすすめです。

提灯システム

提灯システム。持ち上がっている状態

こちらは上級者向けのギミックですがトップレーサーではほぼ100%の普及率といえるポピュラーな改造なので紹介しておきます。車体にヒンジを介して取り付けたステーにマスダンパーを取り付けることで、マスダンパーの可動範囲を増やすギミックです。

個人的には、マスダンパーがヒンジを中心に円を描いて動くことで衝撃吸収効果が上がるのではないかと考えています。

ちなみにヒンジの作り方や取り付け方によっていろんな呼び方があります。

電池

ただ走らせるだけなら、単三電池であれば家に余ってるものでいいのですが、公式レースではタミヤ製の電池しか使うことができません(場合によって富士通製が使えることがあります)

タミヤ製の電池には使い切りのアルカリ電池と、充電式のニッケル水素電池があります。数回走らせるだけであれば、使い切りでも十分ですが、長い目で見ると充電式のニッケル水素電池を購入するのがおすすめです。

パナソニック製の充電池と比べてもさほど高くないので、日常的に使うことも考えたらそこまでもったいないということもないと思います。

ギア比

モーターの回転をタイヤに伝える歯車の比率です。モーターが1回回ったときに、タイヤが何回回るかを表しています。数値が小さいほど最高速があがり、数値が大きいほど加速力があがります。

実際のレースでは3.5、3.7、4.0のギア比が使われることが多いです。直線の多いコースなら3.5、アップダウンやコーナーの多いコースでは4.0のように調整しましょう。また、次に書きますがタイヤの大きさによっても加速力は変化します。

タイヤ

タイヤは全体の中でも重要な部分で、いろんな要素に影響を与えます。

直径

ホイール(タイヤのゴムを取り付ける部分)の大きさによって大径・中径・小径と呼びわけられます。タイヤのサイズはおおよそ大径が30mm、中径が26mm、小径が24mmとなります。

タイヤの大きさが大きいほどスピードが出るようになり、小さいほど加速力がよくなります。また、タイヤのサイズが大きいほど、車高が高くなり車体の重心があがります。

一般的には中径タイヤが使われることが多いです。

グリップ力

グリップ力とはタイヤと路面の間の摩擦力のことです。

通常の車だとタイヤのグリップ力は高いほうがカーブを減速せずに曲がれてよいとされますが、ミニ四駆の場合、カーブの壁にローラーを押し付けて曲がる関係でグリップ力低いほうがタイヤが向きを変える抵抗にならず、カーブを速く抜けることができます。

そのため、基本的には加速力や、上り坂を登る力に問題のない範囲でできるだけグリップ力の低いタイヤをつけるのが一般的な改造となります。

グリップ力の高い順から

  • ソフト
  • 標準
  • ハード
  • スーパーハード
  • ローフリクション

となります。ローフリクションタイヤとスーパーハードタイヤは限定商品、またはきっと付属品としてしか販売しておらず入手性が良くないので、初心者の方はハードタイヤから改造をはじめるのがよいかも知れません。

また、グリップが低いタイヤほどジャンプの飛び出しで車体を押し出す力が弱くなり、ジャンプの飛び出しの姿勢が前が低くなります。

タイヤの形状

バレルタイヤ、オフセットタイヤなどタイヤが尖った形状をしていて、接地面積が小さいもの。ローハイトタイヤというタイヤの厚みが薄いものなどがあります。

接地面積を小さくするとタイヤのグリップ力が小さくなります。タイヤの厚みを薄くすると、ジャンプの着地で跳ねにくくなります。 オフセットタイヤは尖った頂点が中心からずれているので、取り付ける向きによって、タイヤの接地する場所を内側と外側で変えることができます。

ペラタイヤ・段付きタイヤ

これは上級者向けですが、タイヤを削ることで形を変えて、タイヤをローハイトタイヤよりさらに薄くしたり、タイヤの接地面積を狭くしたりする改造です。工具や加工技術が求められるので

車重

昔のミニ四駆では車重を軽くすればするほどよいといわれていましたが、いまはジャンプ台がコースに含まれるようになったことや、レースの高速化で車体の強度が求められるようになり、あまり軽量化は重要ではなくなりました。

ですが、車両を軽くすることは加速をよくしたり、コーナーを飛び出しにくくしたりする効果があります。なので、基本的には軽いほうが望ましいです(マスダンパーもそうですが、場合によってはおもりを取り付けて調整することもあります)

また、車両の高いところにある部品を軽くするほうが、軽量化の効果は高くなります。

ポリカボディ

薄く透明なポリカーボネートという素材でできたボディのパーツが販売しています。

これはボディが加工途中で販売されているので切り取りと塗装をする必要があるのですが、ノーマルのプラスチックボディよりかなり軽量にできており、またボディは高い位置にあるので、軽量化の効果自体も高いので軽量化としてはおすすめの改造になります。

まとめ

改造は絶対にしなければいけないというものではありません。興味を持ったところから楽しめる範囲で手を出してみることをおすすめします。

次回は遊び場探し編を予定してします。